ぼくは線が細い。
小学校から大学まで、とある競技スポーツを熱心にやっていたので、そりゃ鍛えた。
でも、
ひたすら筋っぽくなるだけで、
どうしたって“太く”はならなかった。
だからというわけではないけれど、10代の終わり頃、フェミってた時期がある。
バス釣りにおいても、ファッション、身ごなし、キャラクター、など当然こだわっていたわけで。。
わざわざこんなタックルボックスを持ち歩くに至った。
アムコ「ML-4『Mi Lady by Pam』」
1947年、ミネソタ州で創業した「Upper Midwest MFG. CO.(アムコ社)」。
’80年代に幕を下ろすこととなるが、アムコ社のボックスは、往年のバス釣り愛好家にとって憧れの存在であり、現在でも非常に人気がある。
とはいえ、「ML-4『Mi Lady by Pam』」は、珍品中の珍品だろう。
フェミニンなロゴが嬉しい。
女性アングラー用らしいのだが、、
初めて手にしたとき、ぼくは本気で「メイクボックス」だと思った。
(今でもちょっとそう思っている)
だって、鏡付きなんだもの。
トレー最上段は、差し詰め“パーソナルスペース”ってところだろうか…
フタまで付いている。
(つまりこのフタの裏側が鏡になっているわけだ)
フタをかぶせればプライバシーもばっちり。
このご時世、性別は関係ない。
(でも、そう考えると、「プラノ」はマニッシュだし、明邦の「バーサス」はゲイの人たちに人気がありそうだ…)
美意識が高い人にはぴったりのボックスだ。
釣りガールってのも(ホントかどうかかなり怪しいが)いるらしいし、
美容男子も増えている。
ダイワあたりがもっと使いやすい「鏡付きタックルボックス」を出したら、そこそこ売れそうだけどなぁ。。
男子だって日焼け止めをしっかり塗りたいし、日焼け止めが目に入ったらすごく嫌だ。笑
仲間と釣りを楽しみたいのに、鼻毛が出ていたら気を遣わせてしまう。
シークレットルアーや恥ずかしいルアーを、フタの下—トレー最上段—に忍ばせておくことだってできるではないか。
とにもかくにも、
この「ML-4『Mi Lady by Pam』」は…否、
「ML-4『Mi Lady by Pam』」に付いている鏡は、
大変重宝した。
結果、ボックスは、日に焼け、すっかり色褪せてしまったけれど、どこもへたっていない。
このあたり、アムコ。
アムコのボックス(特にプラスチック製のもの)は、まあまあ壊れないけれど、紫外線にはめっぽう弱い印象がある。
そして、「ML-4『Mi Lady by Pam』」最大の欠点は、、
強烈に重いことである。
そのため、
「フェミっているのに腕を鍛えている」
という、自分でも訳が分からない事態にしばしば陥っていた。
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■■■
「武田真治も今やムキムキ」度■■■■■