ブログをやっていると、ひょんなところで読者の方と遭遇することがある。
そして、なぜだかよく分からないが、大体先方に笑われる。
初対面であるにも関わらず。
ただ、
笑われることは、いいことである
と受け取っている。
そもそも拙文を読んでいただいているわけで、感謝に堪えない。
知り合いからめぼしいルアー、記事に関連したルアー、を譲ってもらったことも一度や二度ではない。
また、ネットの特性ゆえ、面識がない方となんらかの形で繋がることもある。
突っかかってくる人もいるが、多くは、趣味を同じくする者同士、紳士的かつ好意的だ。
2019年3月に上げた鮎川ルアーのミノーがとりもった縁で、尊敬する大先輩とも面識を得ることができた。
拙文に目を通していただき、謹厚かつ情熱的なレスポンスをいただいたことは、この上なく嬉しい限りであった。
鮎川信昭氏急逝の報に接したのは、それから間もなくのことである。
『Mr.プロンソン ナチュラル』
(同モデルを指して『Mr.プロンソン Ⅱ』と表記した媒体を目にしたことがある)
出どころは大叔父。
入手した経緯は不明。
大叔父も故人であるから、今となっては話を聞くこともできない。
私は、幼い頃から“こっそりと”西山徹氏のファンであったため、「Mr.プロンソン」という奇妙なルアーの存在は知っていた。
(バス釣りと出会ったのが’80年代の終わりなので、もちろんリアルタイムではない)
でも、お腹に「n.A」と書かれていること—そもそも鮎川ルアーについて—は、とんと知らなかった。
ただ、なまじ「Mr.プロンソン」を知っていたがために、、箔が張られ、逆に素朴な風貌のそれには、当時ひどく肩透かしを食らった気分であった。笑
ところが学生時代、釣れるであろうかつ引っ掛かっても絶対に回収できるであろうポイントで、けっこう使うこととなる。笑
その頃、似たようなタイプのルアーで爆発的に釣れたことがあり、自分の中でブームになっていたのだ。
一般的ではないカテゴリのルアーに触れ、「純粋におもしろかった」というのもある。
私はオーソドックスな「Mr.プロンソン」を所有していないので分からないが、アクションはどちらも似たような感じなのだろうか。
ライトテイストで、ペラッペラッとする。
リアルフィニッシュの同モデルは、過去に、ネット上で二、三度見かけただけ。
それゆえ、製作本数が極めて少ないのではなかろうか。
鮎川氏が亡くなられてからというもの、私ごときには畏れ多くて、鮎川ルアーに触れることを意識的に避けていた。
しかし、同時に、ご縁があった大先輩に、何より天国にいる鮎川氏に、お礼をしたいとずっとどこかで考えていた。
バス釣りに関するブログを書いている身として、できることはこのルアーを上げることくらいである。
紛れもなく、鮎川信昭という人間が在ったからこそ、
今こうして、
『Mr.プロンソン ナチュラル』を前にして、
私はブログを書くことができているのだ。
有り難うございます。
合掌
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■■■■
レア度■■■■■
「後光が差して見えるのは箔のせいだけじゃない」度■■■■■