Woody Bell/Old Bronze Backer

’80年代にウッディベルからリリースされていた『ブロンズバッカー』というルアーがある。

 

 

それをオールドテイストで再構築したのがこれだ。

 

 

ウッディベル『オールド ブロンズバッカー』

 

 

売っていたのはティファ…なのかな。

 

 

1997年、ブームに乗っかって節操なく発売…

と思いきや、

ウッディベルは2000年代に入ってからも、オールド路線、復刻路線、でやや粘りを見せていた。

 

 

このあたりはさすが、ぽっと出のインディーズブランドとは違う。

 

 

それなりに信念をもっていたわけだ。

 

 

細部へのこだわりや妥協を許さないつくり込みは、手にした者に対して、否が応でもルアーが伝えてくれる。

 

 

でも、、

 

コケた。

 

(事実、現在でも売れ残っている店を知っている)

 

 

これは、多分に、サイズのせいだと思う。

 

 

『オールド ブロンズバッカー』は、なぜか、驚くほど小さいのだ。

 

 

ぼくは勝手に、、

 

 

ルアーを製作する前に、業者に紙箱を(実際に直方体になったときのデザイン、感じ、を確かめたかったので)試作してもらうことになった。

 

ところが、どこでどうなったのか、試作ではなく、紙箱を大ロットで発注(または受注)しちゃった。

 

 

しかたなく、出来上がってきた紙箱のサイズありきで、ルアーのサイズを決めた

 

 

…んじゃないかなと、想像を膨らませて、愉快な気もちになっている。

 

 

だってこの紙箱、試作品っぽいっていうか、煮詰まってない感じがするもの。

 

 

まっ、本当のところは、オリジナルである’80年代の『ブロンズバッカー』に寄せたのだろうけれど。

 

 

 

もともと定価は3,800円。

 

 

とはいえ、そのサイズ感からか人気はなく、

また、いかんせん“玄人好みのブランド”ということもあって、

プレミアがつくことは一切なかった。

 

 

バスバブル崩壊後は数百円で取引され、

現在は1,500〜2,500円で落ち着いている。

 

 

 

数投したが(そのせいでお腹のコーティングが浮いてしまった…⤵︎)、アクションはものすごく普通だった。

 

 

この体裁で普通のルアーに仕上げるところが、

天才デザイナー鈴木知司氏の“凄み”である。

 

 

 

釣れ釣れ度■■□□□

ロスト度■□□□□

レア度■■■□□

「ナマズも小さい水槽で飼っているとそれ以上大きくならないという。ただ、我が家のナマズはそんなことなかった」度■■■■■

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