BILL NORMAN/DEEP LITTLE N ③

フェラーリは、完成したその瞬間の美しさを求めるばかり、すぐに内装がべとべとしてくるという。

 

 

零戦(零式艦上戦闘機)が美しいのは、徹底した軽量化、運動性能維持、のため、防弾を施さなかった“儚さ”ゆえであろう。

 

 

このルアーもまた美しい。

 

 

ビルノーマン『ディープリトルN』

 

 

ノーマンのリアルプリントは、印刷物っぽいというか、紙っぽい。

 

 

しかし、紙っぽいがゆえに、儚い。

 

 

(もちろん本当に紙が貼り付けてあるわけではない)

 

 

ノーマンのリアルプリント—ナチュラルNシリーズ—は、その処理の仕方から、加水分解が起こりやすいという。

 

 

ぼくにその経験はないが、中古で見つけた際、表面がべとべとしていたり、どこかしらに茶色い塊が付着していたりするものが多いことは、確かだ。

 

 

 

ナチュラルNシリーズの発売は1980年頃。

 

 

この個体は、’80年代の終わりから持っている。

 

 

ただ、昔からリアルなルアーで痛い目に合ってきたぼくは、いまいち信頼できなかった。

 

 

とは言え、投げていたし、知らないうちにラバースカートみたいのがぺと〜っとくっ付いていたこともあった。

 

 

それなのに綺麗なコンディションを維持している。

 

 

やはり塗装が強い、弱い、には個体差があるのだろう。

 

 

まっ、とんでもなく臭いし、いずれは溶けてくるのかもしれないけれど。。笑

 

 

『ディープリトルN』自体は、使いやすくて、(ひと昔前の)いいルアー。

 

 

 

釣れ釣れ度■■■□□

ロスト度■■□□□

レア度■■■□□

「花火」度■■■■■

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