フェラーリは、完成したその瞬間の美しさを求めるばかり、すぐに内装がべとべとしてくるという。
零戦(零式艦上戦闘機)が美しいのは、徹底した軽量化、運動性能維持、のため、防弾を施さなかった“儚さ”ゆえであろう。
このルアーもまた美しい。
ビルノーマン『ディープリトルN』
ノーマンのリアルプリントは、印刷物っぽいというか、紙っぽい。
しかし、紙っぽいがゆえに、儚い。
(もちろん本当に紙が貼り付けてあるわけではない)
ノーマンのリアルプリント—ナチュラルNシリーズ—は、その処理の仕方から、加水分解が起こりやすいという。
ぼくにその経験はないが、中古で見つけた際、表面がべとべとしていたり、どこかしらに茶色い塊が付着していたりするものが多いことは、確かだ。
ナチュラルNシリーズの発売は1980年頃。
この個体は、’80年代の終わりから持っている。
ただ、昔からリアルなルアーで痛い目に合ってきたぼくは、いまいち信頼できなかった。
とは言え、投げていたし、知らないうちにラバースカートみたいのがぺと〜っとくっ付いていたこともあった。
それなのに綺麗なコンディションを維持している。
やはり塗装が強い、弱い、には個体差があるのだろう。
まっ、とんでもなく臭いし、いずれは溶けてくるのかもしれないけれど。。笑
『ディープリトルN』自体は、使いやすくて、(ひと昔前の)いいルアー。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「花火」度■■■■■