TOP WATER JUNKY/TICKTACK -L-

本当にいいものを上げたい週の半ば。

 

 

今回は「漆」である。

 

 

トップウォータージャンキー『チクタク(チックタック)–L–』

 

 

漆黒の闇が暁の光を吸い込み、地平線が赤く染まってゆく。

 

その刹那—まさにバスフィッシングにおける時合い—を表現した

 

…のだと思う。

 

 

これこそ、バスフィッシング、バスルアー、を日本の感覚でリビルドした好例だ。

 

 

 

美しさだけではない。

 

 

漆は、自然界に存在するものとしては最強クラスの素材(塗料)である。

 

 

一旦硬化すると、二度と溶解することはなく、

堅牢であり、

耐久、耐水性に優れる。

 

 

腐敗の防止や防虫にも効果を発揮するし、

修理、塗り直し、が可能なことから、

(手入れを怠らなければ)

その寿命は半永久的とも言われる。

 

 

つまり、漆は、抜きん出ていいのだ。

 

 

 

ところが、、

 

ルアーには、その性格上、リグを組むための穴がいくつもあいている。

 

 

これでは、漆の堅牢さを生かすことができない。

 

 

さらに、漆の唯一とも言える欠点として、紫外線に対する脆弱性が挙げられる。

 

 

これは、ルアー、釣り道具、には致命的である。

 

(そういうこともあって、和竿には適切なメンテナンスが欠かせないのである)

 

 

しかし、、

 

これ、

 

本物の漆なのだろうか?

 

 

カシュー塗料ってことはないよなぁ?

 

 

まっ、天下のトップウォータージャンキー。

 

内藤賢ニ氏謹製ルアーなので、「漆」であると信じたい。

 

 

そのへんのインディーズブランドとは違い、実直で、堅実なのだから。

 

 

でも、カシュー塗料ならカシュー塗料で、

それもまあ、

あり。

 

確か、紫外線にはめっぽう強いのだ。

 

ぼくも使ったことがある

 

 

 

「スーパーブッシュ」だったか「風来堂」だったか、、

2005年のお正月スペシャルだったはず。

 

 

トップウォータージャンキーだけあって、相変わらず、アクションは硬い。

 

滑らかさは皆無。

 

 

ただ、ロッドワークでジャーっとやると、金属ペラの干渉音が生きる。

 

 

相場は10,000円くらいかな。

 

 

色味のおかげで、もっと高くてもいいオーラがある。笑

 

 

 

釣れ釣れ度■■□□□

ロスト度■□□□□

レア度■■■■■

「鶏肉のカシューナッツ炒めが好き」度■■■■■

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