そんなわけで昨日は「スロープノーズ」のブルーヘッドだけを買ったわけなのだが、、
実は同日、もう一軒、釣具店をはしごしていて、
その釣具店で
「客と店員の話がかみ合っていない場面に遭遇する」
という、ルアー以上の収穫を得ることとなった。
ことの顛末はこうである。
ぼくがルアーを物色していると、肩がぶつかっただけですぐに殴りかかってきそうな小柄なお兄さんが入店してきた。
(もちろんノーマスク)
そして、肩で風を切るように店内をひと通り歩いた後、レジまで行くと、
ガムをクチャクチャしながら、
「○○(この釣具店の近くにある、けっこうメジャーなフィールド)でよく釣れるルアーが欲しい〜云々」
みたいなことを店員に話し始めた。
そこで、まず店員が案内したのは、ラバージグのコーナーであった。
多分、スモラバを推している。
使うのに若干のコツは必要だが、スモラバなら、だいたいどこのフィールドであっても、堅い。
しかし、客のお兄さんは、どうもお気に召さない様子である。。
しばらくするとそのお兄さん、今度は、店員から“超無難な”ストレートワームと最新の虫系ワームを薦められていた。
これならどんなリグにも対応できるし、まっ、釣れる。
決まりだろう。
(普段からここの店員は、真っ当で、感じがよいのだ)
ところがである。
お兄さんは、またもや難色を示している。
よく聞きとれないが、何か、店員にぶつぶつと言っている…
と思った瞬間、突然、店内に怒号が響いた。
「だから、ルアーって言ってんだろ!? ゴラァ! ルアーだよ、ルゥアッア!!」
お兄さんだ。。
(ガムが口から出ちゃってないか心配になる)
いきなり大声はやめてほしい。
さすがにびっくりするではないか。
しかしながら、店員に、動じた様子は全く見られない。
店員「えっと…、ルアーですよね??」
お兄さん「だから、ルアーって言ってんだろ!? バカかお前は!」
(その言葉、そっくりそのままお返ししたい)
店員「○○(フィールド名)だと…これ(ストレートワームと虫系ワームを指し示して)が釣れると思いますが…」
お兄さん「お前なぁ、、俺はルアーを探してんだよ!! ルアーなんだよぉぉぉ!!」
(あぁ! 飛沫が…)
そうなのだ。
肩がぶつかっただけですぐに殴りかかってきそうな小柄なお兄さん(←ぼくの想像もあながち間違いではなかった)にとって、
「ソフトルアーはルアー(擬似餌)ではない」
のだ。
※上「プロブルー」、下「トリプルイリュージョン」。
「ルアー=ハードルアー(プラグ)」なのである。
そもそも、ソフトルアーという言葉を知らないのだろう。
(多分、柔らかいルアーは全て「ワーム」)
その後、ハードルアー(プラグ)コーナーに案内されたお兄さんは、店員からちょろっとレクチャーを受けているうちに、落ち着きをとり戻したようであった。
ひと安心。
(店員最強説)
ぼくも言いたいことはあったが、、探しているルアーもあったし、それ以上、深追いはしなかった。
結局、最強の店員とともにおとなしくレジへ向かうお兄さんの手には、
メガバスの『グリフォン』(遠目だったが、多分、そうだと思う)が握られていた。
“ひと昔前のルアー”という印象はあるが、まぁ、無難だろう。
(やはりここの店員は真っ当である。ぼくだったら、間違いなく、ヘンテコなルアーを薦める)
会計後、店員から「ありがとうございました」と言われたお兄さんは、軽く手を上げ、「おうっ!」と言いながら、陽気に帰っていった。
そんなわけで、『グリフォン』の「SR」と「MR」。
1998年発売。
先に述べたように“無難”な、さまざまな芸当をこなすクランク。
(最近のものは風貌が全然違うのね。。アクションはどうなのだろう?)
でも、やっぱり、ただ巻きが最強だ。
つまり、メガバスだけあって、クセがなくて、使いやすルアーなのだが…
如何せん、この2つのカラーは釣れない。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■■□□
レア度■■□□□
「短気短足単細胞」度■■■■□