この手のルアーで最も商業的に成功したのは、「HI-FIN」だろう。
一時期はどこの釣具店でも見かけたものである。
しかし、ぼくは買わなかった。
高いし、
何より釣れる気がしなかったのだ。
(でかいわりに見た目がちょっとかわいらしい…というのもある)
それも、20年以上前に購入した、このルアーのしわざである。
バウアーベイツ『バウアークリーパーフロッグ』
購入した当時は、まだビッグクローラーベイトが一般的ではなく、
「ごりごりのマスキー用ルアーが、マニアックな釣具店に少量ぶら下がっている」
「店員も使い方を分かっていない」(←これは今現在も往々にしてある)
といった具合であった。
もちろん、ヘンテコルアー好きのぼくは、『バウアークリーパーフロッグ』に飛びつき、すぐに投げに行った。
ところが、、
ま〜動かない。
当然、全く釣れなかった。
その頃は情報も何もないので、自己流でウイングを調整すると、、
「ペッタンシャバシャバ…ペッタンシャバシャバ…」
と軽やかにアクションするようになったのだが、、
やっぱり釣れない。
結局、何も掴めなくて…
フックを研ぐ練習に使ってお蔵入り。
(このサイズのフックは、当時、バスルアーでは珍しく、練習しやすかった。おかげで、フックは、今日もビンビンだ)
お蔵入りから数年後、ビッグクローラーベイトででかいバスをけっこうな数釣っている友人と釣行する機会があった。
その友人は、どう見ても動きの悪いビッグクローラーベイトを水面で「バシャバシャ」させて、ぼくの目の前で50クラスを釣ってみせた。
利根川水系で、2本も。
ちなみにそのとき、ぼくは友人のアクションを真似して、この『バウアークリーパーフロッグ』で35cmくらいのを1本だけ釣っている。
最近使っていたスラマー「ジョインテッドクリーピントム」の方が、動くし、釣れる。
でも、ビッグクローラーベイトででかいバスをけっこうな数釣っている友人曰く、
「よく動かない方が釣れる」
らしい。
そして、
「そういうふうに調整する」
のだという。
…ビッグクローラーベイトの謎は深まるばかりである。
※「BAUER BAITS」は、「ROSS TACKLE COMPANY」(イリノイ州クリスタルレイク)が展開するブランドの一つのようだ。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「謎の整体師」度■■■■□