先週、『B級ルアー列伝 参 135の兵たち』が、つり人社より発売された。
リスペクトしてやまないDab氏の…否、Dab神(ダブしん)の『B列』も、ついに3巻目。
心よりお祝いを申し上げたい。
さて、本来であれば、読後の感想を添えるのが鉄則であろうが、これを書いている時点ではまだ手元に届いていない。
そこで今回は、Dab氏の処女作『B級ルアー列伝』(Dab,2002,つり人社)の中に紹介されているルアーに触れることとしよう。
コットンコーデル『ウォーキン(ウォーキング)スティック』
リップの付いている位置が気もち悪い。
そう、これは歴としたペンシルベイト…らしいのだが、正直、使い方がよく分からない。
頭を出して、斜め45度で浮く。
そこからダイブ…しない。
ロッドを煽っても潜らない。
かと言って、綺麗にスケートしたり、その場でぴょこぴょこ首を振ったりするわけでもない。
泳ぎの質は極めてソリッドだ。
大雑把な首振りは可能だけれど、それは間違いなく、リアフックの剛毛の恩恵。
気もち悪い位置に付けられたリップの役割はいかに?
その答えは、ただ巻きにある。
はじめは何度やっても横を向いてしまい、困惑した。
ところが、ある時を境に、突然、微かでありながらもヴィヴィッドなローリングを披露するようになったのだ。
で、そのまま真っ直ぐ、「スーッ」と来る。
これが結構なスピード域に対応する。
効かないはずがない。
’80年代のルアー。
“コーラルスネーク”カラーは最高にイカしているのだが、、警告色になっちゃうというか、バスに敬遠されないものか、些か不安ではある。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「なんで処女作って言うんだろう? 童貞作だっていいじゃないか」度■■□□□