現在ではすっかり市民権を得た感もある『ダムカード』。
10年ほど前のこと。
研修で、とあるダムを訪れた。
研修も終盤、ある男性職員が、
「今日はみなさんに“お土産”があります!」
と言うではないか。
(どうせクリアファイルかなんかだろう…)とぼくが思っていると、
次の瞬間、その男性職員は、
「ダムカ〜ドオォ〜!!」
「人気があるんですよ〜!!」
などと声を張り上げたのだ。
嬉々とした表情で。。
さっきまでの、寡黙で、いざ話し始めると間投詞(フィラー)ばかりだった彼とは大違いである。
参加者に『ダムカード』を渡すときも、自信に満ち溢れた、誇らしげな表情。
(俗に言う「どや顔」というやつか?)
こういう人、場面、がぼくは苦手だ。
しかし、日常生活において、特別珍しいことではない。
野球好きの人とか、ゴルフ好きの人とか、飲み会好きの人とかは、
自分と同じように、
同じ熱量で、
「日本国民全員それが好きなのだ」
と勘違いしている節がある。
(ぼくは野球は好きである)
野球好きの人や、ゴルフ好きの人や、飲み会好きの人や、ダムカードを配布する人に対して、
「ぼくは受け付けませんから」
などと口にしようものなら、
非国民、逆賊、扱いされかねない。
そんな出会いだったので、どちらかというとぼくは、『ダムカード』にあまりいい印象をもっていない。
まぁ、興味がなかったのだ。
ところが、ある時、「霞ヶ浦(西浦)」と「霞ヶ浦(北浦)」の『ダムカード』が存在していることを知る。
(付近では、他に「利根川河口堰」や「霞ヶ浦導水路」のカードもあるようだ)
釣りを抜きにしても、幼少期から通っている思い出の場所がカード化されているわけなので、これは持っていなければならない。
…ということで、数年前にもらってきたのが、今回の2枚のカードである。
※配布場所・配布時間等(国土交通省関東地方整備局・霞ヶ浦河川事務所ホームページ)
ちなみに、ぼくは、「西浦」を利根川下流総合管理所で、「北浦」を水郷潮来観光協会で、それぞれゲットしている。
釣行のついでに立ち寄ることができるので、話のタネにぜひ。
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■□□□
「お土産に、堤体から“あんこがあふれ出た”という設定の『ダム決壊饅頭』を作って売り出せばいいのに」度■■■■■