アンバサダーを代表するダイレクトドライブモデル。
アブ 『5000 D』
(No.761103)
その出自のとおり、
「レイクトローリングはこれじゃないとだめ」と、
未だ愛用しているフィッシャーマンは多いという。
もちろん、ダイレクトドライブのリニアな使い心地は、一部のトッパーをも虜にしている。
正確には、『5000 D』は、クラッチを切ることでスプールがフリーになるセミダイレクト。
(機構上の特色は他にもいろいろあるが)要は、キャスト時にハンドルがぐるぐると逆回転しないのだ。
※サイドプレート後方にはフィッシュアラームが付く。
ちなみに、ある程度使い込んだものの、ぼくは好きじゃない。
結局、魚を掛けてからじゃないとこのリールのキャラクターを味わうことができないから、、めんどくさい。笑
バス釣りより、断然、コイのぶっ込み釣りにいい。
オリジナルの『5000 D』の製造期間は、’70年代の前半〜末期にかけて。
シンボルカラーはグリーン(ブリティッシュグリーン)。
ところが、
アルマイト加工の染色不良からか、
’76年製のモデルにブルーが強いものが存在しているのだ。
この染色不良の個体は、その美しさから「ティールブルー」と呼ばれ、珍重されている。
で、これが、その「ティールブルー」。
(ここまできれいに発色しているもの、また、両サイドカップ及びフレームの色が揃っているもの、は珍しい。「ティールブルー」は色味の個体差が大きいので、購入するときは気をつけて)
※teal blue=鴨の羽色
どうだろうか。
なかなか美しいと思う。
これを、“品質管理がずさん”だとか、“ただの不良品”などと捉える野暮な人間にはなりたくない。
当時の現場も、
最初は焦ったけれど、
よくよく見たらなかなか美しかったから、
そのまま流通ラインに乗せちゃったんじゃないのかなぁ。
いい意味で“適当”というか、“いい加減”というか、、
つまりは、すごく“楽しい”。
粋である。
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■■■
「バスが掛かると焦る」度■■■□□