車の中に虫が入ってくることがある。
釣り人は慣れっこだろう。
蚊やアブ、羽虫、なんかが多い。
煩いので気になることは気になる。
丹沢の管理釣り場を訪れた際には、そこにいたゴキブリを乗せてしまったらしく、帰りの車中がパニックになった。
でも、まぁ、いい。
とにかく、ぼくは、「クモ」が嫌なのだ。
クモが嫌い、というわけではない。
「車の中にクモが入ってくること」が、とんでもなく、嫌なのだ。
きっかけは、友人の車の中でクモが産卵、孵化、したこと。
それ以来、恐怖でしかない。
簡単に補足すると、「蜘蛛の子を散らす」という言葉があるように、身近な種の産卵数は数百から1,000である。
想像してみてほしい…
あなたの車の中で数百のクモが蠢くシーンを。
背筋を戦慄が走る。
さて、「クモを模したルアー」というのもいくつか存在しているが、
バス釣り歴が長い人がまず思い浮かべるのは、やはり、これだろう。
’80年代のATTACL(アタックル)シリーズから、
ヨーヅリ『タランチュラ』。
このカップ、素材がパキパキしていて、かなり脆い。
位置を修正しようものなら、一発で、真っ二つだ。
下手したら、バイトで割れるんじゃないかな。
(個人的には「トンボ」より壊れやすいと思っている)
リスクを背負ってまでこのリップをくっ付けたのには、絶対、何かしらの意図があるはず…
と思うのだけれど…
分からない。
そこまでのアクションではないのだ。
本物のクモの方がよく泳ぐ(それによく釣れるだろう)。
そうなると、このカップにした意図は…
おそらくデザイン、その一点である。
金属のカップでは、雰囲気が出ない。
おもちゃ感も、クモ感も、間違いなくいまいち。
将来、人気もここまで出なかったであろう。
(落ち着いた現在ですら、相場は10,000円近くする)
それはそうと、最近、本ブログに、北米からのアクセス数が増えているようだ。
バスの故郷、バスフィッシング発祥の地、である。
それだけでなんだか嬉しい。
だから、そんな海外のマニアに人気がありそうなルアーを…
ってことで、今回はヨーヅリ『タランチュラ』でした。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「水面の毛むくじゃら」度■□□□□