「お子様ルアー」と侮るなかれ。
その歴史上、数多存在するバスルアーの中にあって、最高傑作の一つであることは誰の目にも明らかだ。
フレッドアーボガスト『ジッターバグ』
1937年の発表以来、数え切れないほどのコピー商品が生まれてきた。
現在でも、国産の新しいカップ型ノイジーが毎年のように登場し、
中には一定の評価・釣果を得るものもある。
しかし、それでもなお、オリジナルの地位と名声は盤石。
間違いなく後世に語り継がれてゆくルアーであろう。
ほくは、目がボッコリした古いタイプ(ビッグアイジッターバグ)が好き。
現行品よりも釣れる…というようなことは全くないけれど、
バス釣りを始めた頃にもらって、しばらく使っていたのがこのタイプだったから。
単純になじみ深い。
ぼっこり目玉は、’70年代まで製造されていたようだ。
(近年、同じようなモールドで復刻している)
最初期のものは、「バーチカルスクリュー」といって、ネジが縦にまっすぐ2つ並んでいる。
珍品といえば、やはり、樹脂製リップを装着したタイプだろう。
第二次世界大戦時、金属の確保が困難な状況下では、リップが、赤や白、黄色のねっとりとした樹脂で作られていた。
これらは、見た目がカラフルなので、ちょっと楽しい。
その後、’90年代の一時期、何を血迷ったのか、透明の樹脂製リップを装着したモデルが販売された。
まっ、いずれにせよ、ラインアイがもげそうなので、個人的には駄作だと思っている。
と、ここまでつらつらと書き連ねたが、「ジタバグ」について、これ以上ぼくが語れるようなことはない。
メジャーすぎて、ヘドンのルアー並みに、深いのだ。
強いて言うなら、
ただ巻いてくるのが一番釣れる
ということ。
絶対に小技をきかせてはいけない。
カップ部を除いた純粋なボディ長/65mm
ウエイト/フロッグ16.5g・黄骨15.0g
そして、
ジタバグは、やっぱり、このサイズでなければ雰囲気が出ない
ということ。
湖上でも、机上でも、絵になる
素晴らしいルアーである。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■□□□□
「アメリカの最高傑作はハンバーガーとジタバグ」度■■■□□