タックルボックスを開いたとき、何か得体の知れない“違和感”を抱いたことはないだろうか。
たいていの場合、違和感の正体は、こいつである。
オリバー&グルーバー『グローワーム』
奇怪な風貌から放たれる、圧倒的存在感。
単純にグロいのだけれど、
ルアー名の由来は「ヒカリキノコバエの幼虫」か。
分節は「glow-wurm」。
(wormはwurmと綴ることもある)
生まれは、ワシントン州東部のメディカルレイク。
1910年代の中頃には、すでに原型が存在していたようだ。
熱狂的なバス釣り愛好家であり、医師でもあったアルフレッド・オリバーとジェームズ・グルーバーは、
精神病院の患者を雇い、
『グローワーム』の製造を始めることとなる。
無論、そこに、眉をひそめなければならない事情などはなく、
(精神病院で作られていたことだけを取り立てて、煽る記事もある…⤵︎)
治療の一環であり、
就労・自立支援、雇用の促進、が目的であったのだろう。
パテントを取ったのが、1920年。
『Outdoor Life』誌に広告が掲載されたことにより、間もなくして、全国区となる。
実際に製造されていた期間はわずか8年程度であったらしいのだが…本当だろうか?
後年、復刻しているのではなかろうか。
じゃなきゃ、ぼくが持っているわけがないと思う。笑
ちなみに、
「ヴィンテージルアーの中では抜きん出て釣れる」
と、現在でも、一部に精神的におかしい ハードコアなファンをもつ。
取引価格は、15,000〜25,000円程度。
とにもかくにも、
トラウマになりそうなくらい異様なルアーであり、、
ぼくは苦手。
釣れ釣れ度ー
ロスト度■□□□□
レア度■■■■■
「うっかり『スティックタイプのラムネ菓子』と間違えて買っちゃった」度■□□□□