もう10年以上前のことになるだろうか。
バス釣り愛好家の田辺哲男氏が、とある釣り番組に出演していた。
番組内で田辺氏は、魚が掛かるたび、
「引きが硬ぇ! これ絶対ぇ青物だろ! 絶対ぇ青物だ!」
と叫ぶのだ。
しかし、釣れるのはシーバスばかり。。
(覚えておいでの方もいらっしゃるのでは?)
まぁ、いろいろな意味でおもしろかったのだが、
「引きが硬い」
といえば、このルアーである。
バグリー『スピナーシャッド』
そう、「スモールフライシャッド」のスイッシャーVer.だ。
同一ボディを流用して別のタイプのルアーを製造
—リップを付け替えたり外したり、プロップを付けたり—
するのは、本国では当たり前のこと。
で、「スモールフライシャッド」がとにかく優秀なルアーなものだから、『スピナーシャッド』も、さぞかしすごいのだろうと…
しかし、これ、やたらと「硬い」のだ。
動きも硬けりゃ、引いた感じも硬い。
「パタパタ」はするものの、ロボットみたいな直線的な泳ぎ。
「スモールフライシャッド」特有の「ヒラヒラ…ヌルッ…」とした“はたき”アクション、引き波、はどこへやら。。
似たタイプだと…
うまく動かせたときの「ヘルレイザー」の方が、
アクションもサウンドもずっと魅力的で、
実際、よく釣れる。
見た目も、片やおもちゃ、片やニシン(コノシロ? サッパ?)だし…
ルアーなんだから、絶対おもちゃの方が楽しいに決まってる。
勝っているのはプロップの回転だけだ。
(ちなみに、「ロープに引っ掛かるためのフック」が付いているところは同じ)
試してないけれど、ひょっとしたら、シーバスはよく釣れるのかもしれない。。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「引きが硬ぇ! これ絶対ぇニシンだろ! 絶対ぇニシンだ!」度■■■■□