「テネシータフィー」が人気を博した時期、ぼくの住んでいる地域では、大体3,000円で売られていた。
コアなファンとミーハーはこぞって買いに走っていたのだが、ぼくは興味がなくて。。
そんなある日、おもしろい情報が入ってきた。
“23区東部のとある釣具店で、「テネシータフィー」の偽物が売られている”
というのだ。
そして、
“3つで1,000円”
なのだという。
それに、
どうやら、
“本物より売れている”
らしいのだ。
(そこは、どう考えても、値段の問題だろう)
これはおもしろい。
もちろんぼくは飛びついた。
そのクランクは、ノーブランドよろしく、透明のPET製ボックスに入って売られていた。
これぞ、アメリカ(製造国はアメリカではない可能性もある)。
これぞ、ガレージプロダクト。
“いかにも”なカラーリングが、最高にスタイリッシュだ。
ミリ単位でリップの差し込み量が異なっているところなんて、しびれるほどクール。
もちろんアクションにも一つひとつ個体差があって、3つ買ったからといって、まともに泳ぐものに出会えるとは限らない。
そこが、また、愛おしさを煽る。
と、ここまではよかった…
これ…
普通に、「リーシッソンのタネシータフィー」なんじゃないかなぁ。
リップに「TT」の印がないから、テネシータフィーへのOEM供給品ではなくて、あくまでリーシッソンの。
そして、さらにそこからはじかれたやつとか。
テネシータフィーへのOEM供給品からはじかれたやつ…という可能性も捨てきれない。
いや、全くの別物…ということも考えられる。
ちなみに、1つだと1,300円(⁈)だった。
…もう、なにがなんだか、よく分からない。
「テネシータフィー」のことをよく知らない人(ぼくもそうである)が読んだら、意味も趣旨も不明だろう。
まっ、本国のルアーを取り巻く実情なんて、こんなものだ。
ある程度スッキリしたし、別に大したルアーではないので、このあたりでやめておこう。
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■□□
「一種のゲリラ的な破壊活動が行われた可能性も否定できない」度■□□□□