昨年末、髪を切っていたときのこと。
ふたつ隣に座っていたお兄さんが、やたら、「輩(やから)」という単語を発するのだ。
カットについて美容師が軽く冗談を言うと、
「やめてくださいよ!輩になっちゃいますよ!笑」
セットしてもらっているときも、
「いやいや!輩になっちゃうじゃないですか!笑」
と、こんな調子で、愉快にやっている。
うるさい。
そもそも、「輩」とは一体何なのか?
美容師とお兄さんの会話から察するに、
おそらくは、
「オシャレなチンピラ」
みたいなものなのだろう。
それにしてもうるさい。
どんなやつだろうと横目で確認すると、
色黒で、
パッツパツの白パンツを穿いた、
金髪の刈り上げパーマ…
あなたこそ「輩」なんですけど…。
これが今回のルアーにつながる。
『サイドワインダー』
ブランドは大好きな「クール」。
ネームもそうだが、
このカラー、このパターン、、
まさに「輩」風である。
ゴールドのリグもいかつい。
おもしろいルアーで、
ウッド製なのだけれど、
ミミズの鉢巻みたいな部分が金属の筒になっていて、そこにラトルが封入されている。
そう、「サイドワインダー=ヨコバイガラガラヘビ」である。
ひとまわり大きいモデルもあるが、このスモールバージョンのみ、ラトルの素材やサイズにさまざまなバリエーションが用意されていたらしい。
ただ、この個体は、それほどラトル音が響かない。
で、釣れるわけでもない。
ちなみに、動きもあまりよくない。
いずれにせよ、かなり手間のかかったつくり。
それでいて、価格も3,500円〜。
いい時代だった。
持論だが、釣りはお金が掛かるので、意外と釣り人に「輩」みたいなのは少ない。
見た目は「輩」でも、その実、紳士だったりする。
とはいえ、「輩」よりタチの悪い人は結構いるので、注意したい。
さて、冒頭のお兄さん。
仕上げに髪の毛にオイルを塗ってもらいながら、
美容師に「GACKTみたいじゃん」と言われ、
「ちょっと!あんな輩と一緒にしないでくださいよ!ぼく、天パなんですから!笑」
と、最後まで愉快にやっていた。
…しかし、未だ、どうしても解せないことがある。
はたして、GACKTは「輩」にカテゴライズされるのだろうか?
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■□□
「そして、天パだと『輩』じゃないのだろうか?」度■□□□□