津波ルアーズ/くじらフェ

『くじらフェ』というルアーは、

釣れる。

 

 

なんか悔しいけれど、

本当によく釣れる。

 

(のらないことも多い)

 

 

それも、単発で、でかいのが。

 

 

 

キモは、春先や初冬、めちゃくちゃ浅く汚いエリア。

 

 

水面を「もこもこ…もこもこ…」と引くと、

単独で行動していた体力のあるバスが喰ってくるのだ。

 

 

再現性があり、ぼくはこれを何度も経験してきた。

 

 

くるくるとターンさせることもできるが、

「シャバシャバッ」となって、嘘くさい。

 

 

とにかく、がまん強く、

ゆっくり「もこもこ…」

ただ移動させるのがいい。

 

 

 

だから、ぼくは、『くじらフェ』を複数本所有してきた

 

…のだけれど、

 

この個体は明らかに欠陥品である

 

…という話。笑

 

 

 

これも買ってから20年近く経つだろうか。

 

 

ずーっと傾いて泳ぐ。

 

 

で、不安定すぎちゃって、ときどき滑る。

 

 

そのくせ、泳ぎ自体も小さくまとまっていて、ひどい。

 

 

片側のアゴが引っ掛かっちゃうので、ターン系の動きも不自然。

 

 

釣れる気がしない。

 

 

こういう類のルアーはトゥルーチューンし難いし(めんどくさいけれど、出来ないことはない)、

正直、切ない。。

 

 

考えてみると、ルアーというのは、不良品の基準が実に不明瞭だ。

 

 

例えば、ユーザーは、

パーティングラインがズレていたからといって返品、交換、はしないだろうし、

ラトルの個数なんかをいちいち数えることもないだろう。

 

 

極端な話、

明らかに製造過程において不備があったとしても、

それでも、魚が釣れてしまうのがルアーだ。

 

 

まさか、そこに胡座をかいているようなことはないだろうが…

 

 

釣り業界なので、一定数、それもかなりの割合で不良品が紛れていそうなものだ。

 

 

閑話休題

 

 

7,000円をドブに捨てた気分。

 

 

 

釣れ釣れ度□□□□□

ロスト度■□□□□

レア度■■■□□

「『Santa Fe』(篠山紀信,1991,朝日出版社)を買ったほうがよかった」度■■■■■

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