「いまいち使い方が分からない」
といえば、このルアーも。
やっぱり、
「何かあるオーラ」
をビンビン出してくる。
パケにも“Oh”って書いてあるし…期待度100だ。
’90年代の初めに発売された『スラブコバグ』。
まっ、メジャー。
どうやら、虫ではなく、鳥をイメージしているよう。
デザイナーは旧ユーゴスラビアの「Slavko Minodraž」氏。
中学生の頃、それはもう、み〜んな持っていた。
ところが、誰もこのルアーで釣ったことがない。
そりゃそうだ。
みんな、グリグリ巻きまくっていたのだから。
羽も「ピターッ」「ピトーッ」てなって、
がっかり度100⤵︎
当時は、
「スラブコ氏…こいつバカなんじゃないか…」
と本気で思った。
あまりにも釣れないものだから、とうとう、「架空の人物」説が飛び交うようになる。
スラブコ氏は実在しないのではないか、と。
旧ユーゴってところが、また、怪しさを倍増させた。
“ヨーロッパの火薬庫”で釣りなんかに興じている場合ではない。
そうして、『スラブコバグ』はお払い箱となり、
今では、中古ルアーショップの常連だ。
ちなみに、
スラブコ氏は本当にいて、笑
意外と、堅い路線のルアーをデザインしている。
(同じくヨーヅリの『スナップビーンズ』も氏のデザインによるものらしい)
最後に、
『スラブコバグ』は、
水面でソワソワさせる
…これが正解だ。
そういう使い方の場合、シャローランナーが抜きん出ている。
正解が分かれば、
イージーに釣れる、
秀作である。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■□□□□
レア度■■□□□
「スラブコ氏、たった一度の過ち」度■■■■□