数年前、知り合いの業界人(釣りの)を訪ねた。
いろいろと話は盛り上がったのだが、
なんでも、
「今、『トップブリッジ』が、とんでもないことになっている」
という。
「とにかく格好いい」
「とにかく買えない」
のだという。
そして、
「後日開催される釣りのイベントで、トップブリッジのルアーが抽選販売される」
とのこと…
近所だし、これは行くしかない。
当日、、
会場はオシャレさんたちであふれていた。
無造作ヘアを皮脂でナチュラルに濡れ髪アレンジ。
武田鉄矢風のロン毛で魅せるミドルも多い。
みんなプリントTシャツがキマッてる。
中には、難易度ちょい高めのヘドンTシャツで、夏のオシャレひとりじめ君も。
サイズはボディラインを強調したタイトめをチョイス。
(というか、相変わらず、バサーはデブが多い…)
ムチムチの下っ腹がタフなマインドを主張。
汗で濡れた生地の透け感もセクシーである。
色落ちを育てるためほとんど洗濯しないのは高度なオシャレ術だ。
すえた臭いに、同性でも思わず振り向いてしまう。
たいていの人は、ダボダボのはんぱ丈パンツでアクティブ派を演出。
合わせるのは、大型のヒップバッグか斜めがけカバン。
オシャレ上級者のセンスが光る。
腰には携帯灰皿とチェーンをコーディネート。
小物使いにも隙がない。
喫煙は、バサーが導いた時代のムーブメントだ。
バンダナ率、スポーツサングラス率、も高い。
スマートに決まって、実用性も◎
釣り系ブランドのキャップがゴキゲン。
あえて被らずに、バッグからぶら下げるのが正しいルール。
足元はクロックスのサンダルでハズしのテクニック。
最近のバサーのオシャレレベルはかなり高い。
「バサー=ファッショニスタ」で間違いないだろう。
しかし、何よりも衝撃的だったのは、
この日イベントを訪れた人たちのほとんどが、トップブリッジの抽選販売を目当てにしていたことである。
どうりで、鋭い目つきのクールガイが多いわけだ。
結局、
ぼくはぼくで楽しんだし、
普通に疲れたので、
抽選販売が始まる前に会場を後にした。
(会場には、ごく僅かだが、普通の人もいたことを付け加えておく。総じて、抽選販売には消極的であった。)
さて、トップブリッジのルアーも最初から人気があったわけではない。
初期はちょろちょろと店頭で見かけたものである。
この『スウィズルスティック』が発売された頃が、
良心的な店で普通に買えた
最後か。
現在の状況では手に入れても使う人は少なそうだが、
トップブリッジがここまで人気になった理由は、「釣れるから」に他ならない。
まず、土台としてそれがある。
すなわち、ちゃんと動く。
(バドジョイ どこかのルアーとは大違いだ)
つまるところ、新奇なスタイリングを纏った、超正統派なのである。
そして、
確かに、
ものすご〜く格好いい。
そういえば、あの日も、デザートカモのダボダボパンツが数人いた。
トップブリッジファンにとっては、「E.YAZAWA」タオル的なものなのだろう。。
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■■
「ハジケる夏気分!オシャレバサーの競演に完売御礼!」度■■■■■