20年ほど前だったか、
インディーズ系のトップウォータープラグが流行る直前。
ふと立ち寄った千葉県内の中古釣り具店に、「トップウォータージャンキー」の未使用品がいくつか並んでいたのだが…
なんとその価格、
どれも1,000円未満。。
そのうちの一つ。
『ヴァンガード』
当時、ぼくは、このブランドのことを全く知らなかった。
でも、
元来、メジャーではないルアーが好きだったし、
「この美しさ…ただ者ではないな…」と思って、
迷わず、タイプの異なる複数個を購入した。
もちろん、ぼくは、ガンガン投げた(主に「O.K.LUCK TypeⅡ」を)。
ところが、そうこうしているうちに、あのブームがやってきたのだ。
「トップウォータージャンキー」のルアーも人気を博し、1万数千円、ものによっては2万円以上で取引されるようになった。
店頭に並んでも瞬殺。
運よくショーケースの中に見つけても、抽選販売。
(※話は変わるけれど、「抽選販売」って超うさん臭い…。)
「めちゃくちゃラッキーだったな〜」
と思いながらも、
さすがにこのときばかりは、
「使わなければよかったかな…」
「もったいないことをしたな…」
と少し落ち込んだ。
落ち込んだ理由は他にもある。
このルアー、ほっとんど釣れなかったのだ。。
それもそのはず、「トップウォータージャンキー」のルアーは、時を忘れさせるほど美しい。
宝石にも似た美しさがある。
しかし、それと共に、硬い。
とにかく硬いのだ。
(ビルダーも体が硬いのだろうか…)
で、硬いルアーというのは、総じて、動きも硬い。
つまり、運動能力が低い。
(ここまでくると、ビルダーの運動神経をも疑いたくなる…)
このルアー、アクションという点では、確かに1,000円程度が妥当。
見た目をとるか、中身をとるか、、
難しいところである。
(とはいえ、「トップウォータージャンキー」のルアーは、プロップやブレードを装備すると“化ける”)
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■□□□□
レア度■■■■□
「人に例えると『置いてあるサッカーボールを空振りする人』みたいなルアー」度■■■■□