宝石商だった祖母から、
ブラジル土産に
「ピラニアの剥製」をもらったことがある。
ぼくが喜ぶと思ったらしい。
もう、30年以上前の話。
もちろん嬉しかったのだけれど、、
その「ピラニアの剥製」は、
甘いような、香ばしいような…
“独特の匂い”を部屋中に放つシロモノだった。。
数日後、ぼくは、
「ピラニアの剥製」の下に、
“原因不明の茶色い粉末”が落ちていることに気づいた。
最初は、ヒレの先とか、細かい部分が、崩れて粉々にでもなったのだと思った。
しかし、いくら掃除しても、
数日経つと「ピラニアの剥製」の下には同じように粉が落ちている。
その量は日に日に多くなり、
ついには、こんもりと積もるようになった。
例えるなら、“砂時計の砂”みたいな感じ。
そして、ある日を境に、
粉末状の粉の中に、
1〜2mmの丸い粒々が混ざるようになったのだ。
「なんだこれは?」と思って見ていると、
初めはじっとしていたその粒々が、
もぞもぞと粉の中に潜っていこうとするではないか…
虫だ…⤵︎
“めちゃくちゃ小さいカブトムシのメス”みたいなやつ。
そこでぼくは、
「ピラニアの剥製」を手に持ち、
激しく振ってみた。
すると…!
鋭い牙を誇示するように大きく開けたピラニアの口の奥から、
「パラパラパラパラ…」と、、、
《続く》
釣れ釣れ度■■□□□
ロスト度■■□□□
レア度■■■■□
「『検疫』は大丈夫?」度■■■■■