これが「伝説の刺し網(金網)漁師」からもらった『ハリアー』そのものだ。
錆びたフックのまま…
パッと見で、
このミノーが“いかに戦力にならない一品であるか”を
理解していただけるだろう。
’80〜’90年代初め、周囲の『ハリアー』所有率は相当なものだった。
まぁ、、安かったから。
古いものは、
背中の「HARRIER」の文字がイタリック書体で、
リップの色が白い(つまり素材が異なる)。
有名な話だが、、
このミノーは、ストーム「スーパーシャイナー」のオマージュ
であると考えられている。
恐ろしく飛ばない「スーパーシャイナー」を、重く、改良したのだ。
(「パクリ」と言う人もいるけれど、実際のところ、ボディラインやリップはかなり異なる。)
「スーパーシャイナー」といえば、
「パタパタパタ…ヒラヒラヒラ…」
という、軽やかな泳ぎが最大の美点。
ここを真似しなくちゃいけなかったのに…
下手にウエイトを増加させてしまった『ハリアー』は、
ルアーとして最も大切な“釣れるアクション”
を失うこととなる。
水中では、
合気道の達人のようにゆったりと構え、
(少しだけバタバタするけれど)
絶対に敵=バスに体を触らせないのだ。
釣れるわけがない。
キャスタビリティも酷いもの。
「ヒラヒラヒラ…」と軽やかに踊りながら、
飛んで…
いかない。
重くなったのに…⤵︎
木の葉の様な形状は、空気抵抗をまともに受ける。
水中では、全く別のルアー(失敗作)であることを主張しながら、
空中では、しっかりと「スーパーシャイナー」のアクションを踏襲しているのだから、、
逆じゃん…⤵︎
頭を抱えずにはいられない。
(“harrier”には、小型の猟犬、チュウヒというタカの一種、の他「悩ます人」という意があるらしい…納得。)
同時にそれ以上の怒りを覚える…そんなルアーだった。笑
釣れ釣れ度■□□□□
ロスト度■■■□□
レア度■■□□□
「どこまで〜 こいつぅ〜 うらはら♪(工藤静香『うらはら』より)」度■■■■□