ZEAL/CHIMA CHIMA TERROR ②

不可解なことに遭遇したり、びっくりしたりしたことはある。

 

 

でも、これほどおぞましい体験は、他にない。

 

 

街中で、釣り具のメーカーやブランドのステッカーを貼った車を見かけたことがあるだろう。

 

 

ぼくには、

 

なぜ、全力で、「わたしイケてませんよ」アピールするのか

 

分からないのだけれど…

 

 

(ぼくも中学生のとき、親の車に、勝手に「TEAM DAIWA」のステッカーを貼って激怒されたことがある。笑)

 

 

 

まぁ、いい。

 

 

 

その日、利根川水系で出会った車も、遠目には、ステッカーを貼っているだけのように見えた。

 

 

だから、大して気にも留めなかった。

 

 

 

ところが、(釣り歩きながら)近づいていくと、しだいに強烈な違和感を覚えるようになった。

 

 

とにかく、様子がおかしいのだ。

 

 

 

そして、その車を目の前にして、

ぼくは、

血も凍るような恐ろしい体験をすることとなる。

 

 

めまいを覚えたほどだ。

 

 

なぜなら、車体に貼られていたのは、

ステッカーではなく、

ルアーのパッケージだったからである。

 

 

 

主に台紙。

 

 

 

ブランドやルアー名の部分を切り抜き、

(だから、一つひとつが、かなり小さくなるわけだ…)

 

パウチ(!)をして、

 

その上から、おそらくクリアのカッティングシートで覆って、車体に貼っているのである。

 

 

 

だから、

どんなにきれいに仕上げようとしても、

ボコボコ浮いちゃうし、

黄ばむ(汚れる)し、

端からはがれちゃう…。

 

 

恐らく、ぼくの強烈な違和感は、概ねここから発していたのだ。

 

(そもそも道交法は大丈夫なのだろうか?)

 

 

 

その中で特に注目したのが、ズイールの台紙だ。

 

 

切らなくても、手頃な大きさだし、長方形で整っている。

 

 

それに薄い。

 

 

パウチしやすかったのだろう。笑

 

 

最も美しく、

リアゲートを埋め尽くすように、

整然と貼られていた。

 

 

 

さらに驚愕したのは、

車に貼り付けていたのは、

プラグの台紙だけではなかったこと。

 

 

ワームのパケから切り抜いたもの…つまりビニール素材のものもあるのだ。

 

(もちろん、それらも、パウチ済み)

 

 

 

個人的に一番おもしろかったのは、

「ジェット天秤」の袋。笑

 

 

 

魚を釣るたび、記念に貼り付けているのだろうか…

 

 

戦闘機の撃墜マークみたいに…

 

 

 

車の持ち主に話を聞きたくて、しばらく待っていたのだけれど、会うことはできなかった。

 

 

せめて、

「雨でも大丈夫なんですか?」と

尋ねたかった。

 

 

 

車の持ち主は、

どうせ“バサー”の間で

「釣神(ちょうしん)」とかって呼ばれている

有名な人なのだろう…哀

 

 

または、「パケ神(ぱけしん)」。。

 

 

最近の出来事である。

 

 

 

釣れ釣れ度■■□□□

ロスト度■□□□□

レア度■■□□□

「チバラキの撃墜王」度■■■■□

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