どの世界にも天才はいるものだ。
そして、天才だからといって、商業的に成功するとは限らない。
このルアーを見るたび、ぼくはそんなことを考える。
20年ほど前のルアー。
エフォート『ジグミノー 01』
ブランク素材/バルサ
ウエイト/14.0g
珍品中の珍品なので、ブログのネタとしては、最も需要が少ないだろう。笑
現在ではバス釣りから遠ざかっている製作者のH君は、まさに“センスの塊”だった。
「エフォート」のルアーはメジャーではなかったものの、他のどんなルアーにも釣り負けなかった。
その要因は、ある特定のアクション・使い方にのみねらいを絞った、製作者の考え方にあるだろう。
このジグミノーもそう。
例えば護岸沿いなどを陸っぱりで攻めるために作られた。
シェイプこそミノーに近いが、“常に水平姿勢を保つメタルジグ”といった性格で、根掛かりにも強い。
そのため、着底した状態で、安心して、アクションさせることができる。
スイミングでは、超スローでも、「プルプル…」と細かくボディを震わせる。
中層で止めれば、もちろん、水平姿勢のまま。
ワームに反応しないバスをも確実に拾っていくことができる、おそろしく能力の高いルアーである。
釣れ釣れ度■■■□□
ロスト度■■■□□
レア度■■■■■
「天才が作った史上最高のドジョウルアー」度■■■■□