バス釣り愛好家の中に「田辺哲男」という人物がいる。
さすがにぼくでも知っている、いわゆる「パイオニア」だ。
この田辺氏、
後輩曰く、
「とても“とっぽい”」
らしい。
なんでも、
「田辺氏自身が、何かのセミナーだか本だかで、自分のことをそう評していた」
と言うのだ。
…本当だろうか。
大体、自分で自分のことを“とっぽい”なんて言うだろうか。
(あまりにも痛々しい)
まぁ、いい。
要するに、
フィッシング・スタイルとか、
風貌とか、、
つまるところ、田辺氏の生き様が、
“とっぽい”ということなのだろう。
(実際、何度か見かけたことがあるが、そのときは、感じのよい人物であった。)
さて、その後輩がさらに言うには、
田辺氏の“とっぽい”フィッシング・スタイルが、
「ぼくらの目指している釣りに通ずるところがある」
というのだ。
そして、後輩は、
「アブから、シグネチャー・モデルが発売されている」
という情報をも、持ってきたのである。
(さぞかし“とっぽい”リールなのだろう)
と思ったのだが、、
案の定、見慣れない金色のリールが、近所の釣具店のショーケースに鎮座していた。
というか、「ただの売れ残り」で、
定価41,000円が、値下げに次ぐ値下げで、6,000円程。
(ぼくも、この『5600 プロタナベスーパー』を手にして、“とっぽく”なろう)
と考え、すぐに購入したのは、言うまでもない。
本当は安かったから買っただけ…笑
もう、20年も前の話である。
結局、、
買ったはいいが、
右ハンドルだし、
性能も、まぁ、その頃のアブだし、、
ほとんど使うことはなかった。
そう。。
ぼくは、“とっぽく”なることができなかったのである…。
ちなみに、この頃のAbuは、ちゃんとスウェーデン製で、輸入元が「マミヤ・オーピー」。
発売元が「オリムピック」。
ところで、、
“とっぽい”って、
どういう意味?
釣れ釣れ度ー
ロスト度ー
レア度■■■□□
「『トッポ・ジージョ』っぽい」度■■□□□