HEDDON/DYING FLUTTER ①

「ジャー、ピタッ」

 

 

「ジョロジョロー、ピタッ」

 

 

 

オシッコの話ではない。

 

 

ダイイングフラッターの動かし方である。

 

 

 

 

そもそもぼくは、

 

「ダブルスイッシャーは、ペラが回転する以外の全てのアクションを殺して“なんぼ”」

 

だと思っていた。

 

 

 

 

それに、振らない首を無理に振らせようとしても、ストレスが溜まるだけだし(笑)。

 

 

 

最近でこそ“ただゆっくり巻いてくるだけ”が一般的になっているけれど、昔から、そういう釣り方(棒引き)はあった。

 

 

 

しかし当時、図書資料・メディア等で紹介されていたのは、“ストップ&ゴー”をはじめとした、釣り人が意図的に緩急をつけるアクションばかりだった。

 

特に子ども向けの本では。

 

 

 

結果、あまりやる人がいなかった“ダブルスイッシャーの棒引き”は、今よりもずっと爆発力をもっていたように思う。

 

 

 

 

そんなわけで、ぼくは、“棒引き”こそ最強だと信じて疑わなかったのだ。

 

 

そのためにこの個体も、ペラを変え、ペラの穴に細工をしてある。

 

 

 

 

ところが、20年前、ぼくの固定観念を崩す衝撃的な出来事に遭遇したのだ。

 

 

 

「ジャー、ピタッ」

 

 

「ジョロジョロー、ピタッ」

 

 

S先輩は、ぼくの真横で、おもしろいようにバスを釣り上げていった。

 

 

ダイイングフラッターで。

 

 

 

本当に、「ピタッ」のときに、もんどりうってバスが出るのだ。

 

 

 

 

もちろん、すぐに真似をした。

 

 

同じルアーを、同じストロークで、同じ音で…

 

 

 

しかし、こっちには、なぜか、全然出ない。

 

 

 

 

S先輩曰く、どうやら、“キレが違うらしい。

 

 

 

つまり、S先輩のダイイングフラッターは、キレッキレなのである。

 

 

 

(正直に言うと、どう見ても、ぼくのアクションと違いがあるようには思えなかった…でも、こてんぱんにやられた…笑)

 

 

 

未だに、苦手な釣り方のひとつだ。

 

 

 

 

ちなみに、「ダイイングフラッター」は個体によって(年代によって?)かなり浮き角が違う。

 

 

当然、得意なアクションも大きく異なってくる。

 

 

ホント適当だな…笑。

 

 

 

釣れ釣れ度■■□□□

ロスト度■□□□□

レア度■■□□□

「メッシ」度■■□□□

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